車検は2年（新車は3年）ごとに必ず受けなければならない法定点検ですが、当日になって「書類が足りない」「支払い方法を間違えた」などでトラブルになるケースも少なくありません。
この記事では、車検を受ける際に用意すべき必須書類・費用の種類・注意点をわかりやすく解説します。これから車検を控えている方は、ぜひチェックしておきましょう。

▼車検を受ける際に必要なもの一覧

まずは、車検当日に必ず必要となる基本の持ち物から確認しておきましょう。

1. 車検証（自動車検査証）

車両の情報が記載された最重要書類です。
車内ダッシュボードの車検証ケースに入っているのが一般的です。
紛失している場合は再発行が必要となるため、早めに確認しておくことをおすすめします。

2. 自賠責保険証明書（自動車損害賠償責任保険）

車検を通すためには自賠責保険への加入が義務です。
車検の更新時には、有効期限が切れる前に 次の期間分の自賠責へ加入します。

3. 自動車税納税証明書（軽自動車は不要な場合あり）

普通車の場合は、**納税証明書（継続検査用）**が必要です。
電子化が進んだことで、納税状況がオンラインで確認できる地域もありますが、
未納があると車検が通らないため要注意です。

4. 車検費用（現金またはクレジット）

車検には大きく分けて次の費用がかかります。

• 法定費用（自賠責・重量税・印紙代）

• 整備費用（点検・部品交換・工賃など）

• 車検代行費用（業者依頼の場合）

店舗によって支払い方法が異なるため、事前確認は必須です。
特に法定費用は現金のみの店舗も多いので注意しましょう。

5. 任意保険の証券（任意）

任意保険の証券は必須ではありませんが、
車検時に保険内容を見直す良い機会になるため、持参しておくと便利です。

▼車検をスムーズに通すための注意点

必要書類を揃えるだけでなく、事前に以下の点を確認しておくことで車検当日のトラブルを防げます。

1. 車検満了日を必ず確認しておく

車検は期限が決まっており、1日でも過ぎると公道を走れません。
車検証に記載されている「有効期間の満了する日」を確認し、
遅くとも 1ヶ月前 から準備しておくのがおすすめです。

2. 故障・警告灯は事前にチェック

以下が点灯していると、車検に通らない場合があります。

• エンジンの警告灯

• ABSランプ

• エアバッグ警告灯

故障の早期発見にもつながるため、車検前に点検しておきましょう。

3. タイヤの溝・劣化状況

タイヤの溝が 1.6mm未満 の場合は車検に通りません。
また、ひび割れや偏摩耗があると交換を求められることがあります。

4. ライト類（ヘッドライト・ブレーキランプなど）

球切れは車検不合格の代表例です。
前後のライトが正常に点灯するか、必ず事前チェックしておきましょう。

5. 車内・車外の改造が適法か確認

• 車高が基準値を下回っている

• スモークフィルムの可視光透過率不足

• 違法マフラーの装着

など、保安基準に適合しない改造は車検NGです。
心当たりがある場合は、早めに整備工場へ相談しましょう。

▼車検前にやっておくと安心なこと

●見積もりを複数店舗で比較する

車検費用は店舗によって差があります。
整備内容も異なるため、2〜3社で見積もりを取るのがベストです。

●早期予約で割引が受けられる場合も

車検専門店やカー用品店では、早期割引やネット予約割引があることも。
お得に車検を行いたい方は確認しておきましょう。

●代車の有無をチェック

当日に必要な場合もあるため、
代車の有無・料金・燃料ルールなどは事前に確認しておくと安心です。

▼まとめ：必要書類を揃えて、事前点検をしておけば車検はスムーズに通る

車検をスムーズに通すには、
必要書類の準備＋車両状態のチェック の2つが最も重要です。

• 車検証

• 自賠責保険証明書

• 納税証明書

• 車検費用（現金の可能性あり）

これらを前もって揃え、
ライト・タイヤ・警告灯などのチェックをしておけば、当日のトラブルはほぼ防げます。

車検は法律で義務付けられている大切な点検です。
安全に長く乗るためにも、余裕をもって準備を進めていきましょう。